海南市社会福祉協議会

大野小4年生 多様性を知る・学ぶ福祉教育(1)

2018-02-02

■大野小学校4年生
「だれもが関わり合える地域づくりを考える~障がい者理解を通して~」

大野小学校4年生は、平成29年度、継続したプログラムを立て福祉教育事業に取り組んできました。
各クラス3日間にわたる取り組みを紹介させて頂きます。

今回の学習は、国語の「手と心で読む」の単元に合わせてゲストに北口豊氏をお迎えし、また地域の点訳ボランティアさんにもお手伝いを頂きながら取り組みました。
また、大野小学校の共育コーディネーターさんにもお越しいただき、お手伝い頂きながら一緒に学びを深めました。

大野小学校4年 年間プログラムPDF

 

【1日目】目が見えないってどんなこと?
小学4年生にとって「目が見えない(視覚障害)」ってどんなイメージなのでしょうか。
クラスのみんなに聞くと、「ひとりで外へ出るのが難しそう」「食事のときは手伝ってもらんと食べられへんのちゃうか」「家でお風呂に入れるんかなぁ?」など、たくさんの意見や疑問が出てきました。

そこで、まずはゲスト北口さんの「ふだんのくらしに密着!」ということで、北口さんの生活の様子を映したDVDを見ました。HP1
DVDがはじまるとまず、白杖を使って外を歩かれている様子を見てびっくり…。
授業のはじめに出し合った意見や想像とは違っていました。(北口さんは、歩くのがとても速い!)
映像の中で出てくる白杖点字ブロックの役割も教えて下さいました。

その後電車やバスを使って外出されている様子、そしてご自宅でのお仕事の様子や、パソコンでハガキを作る様子などを見ながら、北口さんが詳しく解説をしてくれました。
・慣れた道であれば、一人で外出されていること
・音などを頼りに道路をわたったり、障害物がないか調べる機械を使うこともあること
・音声の出るソフトを使って、パソコンや携帯電話も使用されていること

その反面、やはり困ることもあると話す北口さん。
・電車やバスなどの座席で、どこが空いているかがわからないこと
・はじめての場所では勝手が分からず、移動が難しいこと
・点字ブロックの上に荷物などを置かれているときは本当に怖いということ
・点字には漢字がないので、漢字の成り立ちやカタチが分かりづらいこと(同様に色もイメージがつきにくい)

ふだんのくらしぶりを、ダジャレをはさみながら(笑)楽しく話をして下さるので、あっという間に1時間が過ぎました。 やはり生の声を聴く機会というのは大切ですね!

休み時間には、北口さんが持ってきてくださった便利な道具を拝見!
点字のタイプライター、視覚障がい用メジャー、音声時計、音声電卓、いろいろな種類の白杖 など…。 身のまわりの点字がついているグッズも見せてもらいました(ジャムの瓶にもついているんだって!)
HP6

2時間目はアイマスク体験ゲーム
アイマスクをして動物の模型をさわり、なんの動物かを当てます♪
小さいころ北口さんも、模型を使って動物の形などを覚えたそうです。HP4
「なんか尾っぽがある!」「なんやろう、分かれへん~!!」とゲームは大盛り上がり!北口さんとこども達の仲も徐々に深まっていきます。

そしてサウンドテーブルテニスも体験しました。音の出る球を使って、ネットの下をくぐらせて行う卓球です。これも大変にぎわい楽しみました!

まずはアイマスクなしで北口さんに挑戦。アイマスクをしていなくても、なかなか北口さんに敵いません… 北口さん、強い!うまい!
HP3
そしてアイマスクをすると、さらに難しい!打ち返すことができません。
「北口さん強すぎやわ!」4年生からもそんな言葉が…。北口さんのすごさを感じた瞬間でした。

そして、今回本当に生きた学びだなぁと感じたのは、大野小学校では北口さんと一緒に給食を食べる時間 を取って下さったこと。
メニューの位置をどうやって北口さんに説明するか…食事のお手伝いをどうやってするか…。
子どもたちにとっては初めての体験だったと思いますが、 時計の文字盤の位置を使って、上手に説明をしてくれました。HP5

そして最後には、北口さんの特技(!?)であるギターでみんな合唱!
「視覚障がいの理解」というとかた苦しく聞こえますが、北口さんとの交流の中で楽しみながら、北口さんのくらしを身近に感じ、理解を深めることができました。
HP7

大野小4年生 多様性を知る・学ぶ福祉教育(2)へつづく